凍えるような冬から焼け付くような暑さが続く夏までの間、自販機の飲み物も「あたたかい」から「つめたい」へと徐々に変わります。しかし、最近は違うようです。
ドリンクバーで温かいお茶を入れる千尋に
いつも氷たっぷりの炭酸を飲むのに、珍しいね。
最近オフィスの自販機に常温飲料コーナーが出来たのをきっかけに、冷たい飲み物を控えてるの。
へえ。日本人は熱々かキンキンに冷えた飲み物しか飲まないと思ってたから、ちょっと驚き。
そのせいか、日本人の体温はここ50年で約1度も下がったのよ。でも、今や常温対応の自販機がアサヒのだけでも全国に1万台以上もあるそうよ。
それだけニーズが増えてきたってことだね。
うん。冷えが体調に影響するっていう概念が浸透してきたんだと思う。主に病院やジム等健康や美容に気を配る人がいる所に設置してるそうだから。
台湾人の僕にとっては今更って感じだけどな。だから、今まで口を酸っぱくして言ってたのさ。
ヘヘ、もっと前から言うこと聞けばよかったわね。でも、常温自販機が普及してる理由は他にもあるの。
常温なら薬やサプリが飲みやしとか?
そう。それに、飲み物の結露で資料や鞄が濡れるのが嫌という人も常温を選んでるみたい。
あはは、日本人らしい理由だなあ。そんなこと考えたことなかった。そうだ、常温の自販機なら省エネにもなるんじゃない?
確かに。こんなに事づくきなら、引き続き常温飲料を飲んで、この夏を乗り切ることにするわ。